2002版のメモ-------------------------------------------------
ワーカビリティー
フレッシュコンクリートのワーカビルティー(スランプ、スランプフロー、ポンパビリティー、材料分離抵抗、流動性保持時間)は、その運搬、打ち込み、締固め、仕上げなどの作業に適したものでなければならない。
ポンパビリティー
コンクリートポンプによる運搬を行う場合には、管内で閉塞を起こすことなく、計画圧送条件で所定の圧送量を確保できることが必要。
ポンパビリティーの良いコンクリートとは、直管内を滑動する流動性、曲管やティーパー管を通過する際の変形性、管内圧力に対する分離抵抗性をバランス良く保持したものである。
水密性
コンクリートの水密性は、ダルシー則による透水係数をもって照査する。アウトプット法、インプット法における安全率は1.1である。水セメント(結合材)比が55%以下である事が確実ならば、これを照査に代えることができる。
耐火性
JIS
A 1304
「建築構造部分の耐火試験方法」により供試体を用いた耐火試験でもって照査。
乾燥収縮
コンクリートの乾燥収縮ひずみは、コンクリート供試体による長さ変化試験若しくは予測式によって求め、これによって照査する。
流動化
コンクリートの流動化は、コンクリートの所要の性能を損なわないよう、施工性能を確保できるように適切な方法により行う。
流動コンクリートの施工性能は、ベースコンクリートの場合より変動しやすいので、適切な管理をして変動が小さくなるようにする。
流動コンクリートの再流動化は、添加剤の過剰による材料分離や凝結遅延を引き起こし、耐久性や長期強度に影響を及ぼしかねないので、出来るだけ行わない。