ステンレス鉄筋の諸元

コンクリート工学 2008/12
「ステンレス鉄筋を用いるコンクリート構造物の設計施工指針(案)の概要」を参考にしました。

表-ステンレス鉄筋の諸元

種類(記号)

定義

強度区分

降伏強度
MPa

引張強度
MPa

相当する鋼種

腐食発生限界イオン濃度

鋼材腐食に対するひび割れ幅の限界値

SUS304-SD JIS G 4322に限定された規格を満足する
オーステナイト系のステンレス鉄筋
295A 295 440 SUS304(オーステナイト系)
SUS304N2(オーステナイト系 )
15kg/m3 0.5mm
295B 295 440
345 345 490
390 390 560
SUS316-SD JIS G 4322に限定された規格を満足する
オーステナイト系のステンレス鉄筋
295A 295 440 SUS316(オーステナイト系)
SUS316N(オーステナイト系 )
24kg/m3 0.5mm
295B 295 440
345 345 490
390 390 560
SUS410-SD JIS G 4322に限定された規格を満足する
フェライト系またはマルテンサイト系のステンレス鉄筋
295A 295 440 SUS410L(フェライト系)
SUS410(マルテンサイト系 )
 9kg/m3 0.005cあるいは0.5mmのいずれか小さい値
295B 295 440
345 345 490
390 390 560

オーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系は金属組織の違い。詳しくは「箱庭」さんの「科学と材料の話」にあるページを御覧下さい。