2002版のメモ-------------------------------------------------

凍害
 凍結融解作用により、ポップアウト、スケーリング、微細ひび割れといったコンクリートの変状が生じることを凍害という。
 コンクリートの耐凍害性は、品質の他、最低気温、凍結融解の繰り返し回数、飽水率など多くの要因が影響し、それらを正確に評価することは容易でない。既往の実績や研究から、促進凍結融解試験の結果として得られるコンクリートの相対動弾性係数(劣化前と劣化後のたわみ振動の一次共鳴振動数の%比)や質量減少率を性能照査の指標とする。
 耐凍害性が要求されるコンクリート用の細骨材は、JIS A 1122 の硫酸ナトリウムによる骨材の安定性試験における操作を5回繰り返したときの損失質量が10%以下のものを標準とする。粗骨材は12%以下のものを標準とする。

初期凍害
 凝結硬化の初期に受けるコンクリートの凍害。