ひび割れの判定
 
コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針-2003- より抜粋

(1)調査及び原因推定結果に基づいて補修・補強の要否を判定する場合は以下による。

(2)第三者への影響度に関する性能が問題となる場合には、適切な処置をしたうえで「技術者の高度な判断に基づく判定(コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針-2003-の75頁)」によることを原則とする。
ただし、ひび割れに起因する角落、剥離、抜落ちの程度が明らかな場合には”補修要”と判定する。

(3)対象部材による判定
  対象部材が構造部材でない-----→(4)、(6)
  対象部材が構造材------------→(4)、(6)によるほか(5)による

(4)耐久性または防水性から補修の要否を判定する場合
 ひび割れ幅による補修の要否は、本来構造物の重要性、環境条件および供用年数に応じて技術者が判断すべきものである。
拠り所のない場合、調査によって得られたひび割れ幅を下表と照合して補修の要否の判定を行うことが出来る。
調査したひび割れが下表の(A)と(B)の中間となる場合は、「技術者の高度な判断に基づく判定」による。この場合は、ひび割れ幅だけでなく、ひび割れ原因、ひび割れ深さ、密度、パターン等を総合して判定
水利構造物など特に漏水に対する抵抗性が要求されるものは「防水性からみた場合」を参照する。

   

耐久性からみた場合

防水性からみた場合

  区  分

他の要因

きびしい環境

中   間 

ゆるやかな環境

 −

 (A)補修を必要とするひび割れ幅(mm)



 

0.4以上
0.4以上
0.6以上

0.4以上
0.6以上
0.8以上

0.6以上
0.8以上
1.0以上

0.2以上
0.2以上
0.2以上

 (A)と(B)の中間         技術者の高度な判断に基づく判定
 (B)補修を必要としないひび割れ幅(mm)



小 

0.1以下
0.1以下
0.2以下

0.2以下
0.2以下
0.3以下

0.2以下
0.3以下
0.3以下

0.05以下
0.05以下
0.05以下

 * 他の要因(大、中、小)とは、コンクリート構造物の耐久性及び防水性に及ぼす有害の程度をしめし、次表の要因を総合して定める。
 1)  ひび割れ深さ
 パターン
 かぶり(厚さ)
 コンクリート表面の塗膜の有無
 材料・配(調)合
 打継ぎ
など
 2)  主として鋼材の錆の発生条件からみた環境条件

(5)構造安全性能から補強の要否を判定する場合
 耐力低下が考えられる場合は、「技術者の高度な判断に基づく判定」によることを原則とする。
ただし、構造形式が単純で、損傷の程度が明らかな場合には、信頼できる方法により補強の要否を判定してよい。
(6)その他の性能から補修の要否を判定する場合
 気密性、美観等によって補修の要否を判定する場合は「技術者の高度な判断に基づく判定」による。