コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針-2003-のメモ

標準調査
 標準調査は、次の内容を含むことを原則とする。
a.ひび割れの現状調査(パターン、幅、長さ、貫通の有無、閉塞状況など)
b.ひび割れ近傍(周辺)の調査(表面の乾湿状態、汚れ、はく離、はく落など)
c.ひび割れの経過の調査(発生または発見時期、成長経過など)
d.ひび割れに伴う不具合の現状調査(エフロレッセンス、鉄筋の錆、部材のたわみ、美観、その他)
e.ひび割れに伴う不具合の経過調査(不具合の発見時期、不具合の変化状況など)
f.設計と書類の調査(設計図、構造計算書など)
g.施工記録の調査(使用材料、配合、打込み、養生方法、工程、管理記録データ、地盤状況、型枠の調査、環境条件など)
h.構造物の使用・環境条件の調査(使用時の荷重条件、温度および湿度条件の変化、立地条件などとそれらの経過)

詳細調査
1.詳細調査は標準調査の範囲では原因推定、補修・補強の要否の判定および補修・補強方法の選定が不可能な場合に実施する。
2.詳細調査には、一般的な調査および技術者の判断資料とする調査がある。
2-1.
a.コンクリートの調査
b.鉄筋の調査
c.設計の検証
d.地盤調査
e.漏水経路の調査
f.ひび割れの詳細調査(パターン、伝達経路、幅の変動状況、深さなど)
g.構造物の荷重条件および環境条件の調査
2-2.
a.中性化に関する調査項目
b.塩害に関する調査項目
c.凍害に関する調査項目
d.アルカリシリカ反応に関する調査項目
e.構造物の載荷試験
f.構造物の振動試験